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<2025年12月を振り返って>山内英貴
代表取締役CEO兼社長
山内 英貴
あけましておめでとうございます。
新しい年を迎えるにあたり、まずは現在の投資環境を長期的な視点から改めて整理しておきたいと思います。主要国では引き続き、拡張的な財政政策と緩和的な金融政策を組み合わせたポリシーミックスが採用されており、その帰結として、インフレ的な経済環境が定着しつつあります。短期的な景気の強弱はあっても、名目成長率が相対的に高い水準で推移しやすい構造にある点は、2026年の運用を考えるうえでの重要な前提です。
このような環境下では、債券を中心とした資産から実質的なリターンを得ることは容易ではありません。名目利回りが一定程度確保されていたとしても、インフレを差し引いた実質ベースでは購買力を維持しにくい局面が続いています。これは一時的な現象というよりも、政策と経済構造がもたらす中長期的な特徴と捉えるべきでしょう。特に、実質政策金利が大幅にマイナスの状況が長期間維持されている日本で、その傾向が顕著です。
一方で、インフレに対して相対的に強いのが、企業収益の成長を通じて価値を高める株式などのインフレヘッジ資産です。当ファンドでは、グローバル経済の成長そのものをリターンの源泉と位置づけ、株式をポートフォリオの重要な柱としています。
もっとも、インフレ的な環境では、資産価格の変動も大きくなりがちです。そこでGCIエンダウメントファンドでは、オルタナティブ投資としてヘッジファンドを積極的に活用し、市場の変動そのものを収益機会とし得る運用手法を組み合わせています。市場の先行きを当てにいくのではなく、分散されたリスクテイクを通じて、ポートフォリオ全体の安定性を高めることを重視しています。
年初にあたり強調しておきたいのは、長期資産運用において最も重要なのは「正解を当て続けること」ではなく、前提となるビッグピクチャーを明確にし、そのもとで分散と規律をもって運用を継続することだという点です。
2026年も引き続き、「慎重なる楽観」という姿勢を堅持し、受益者のみなさまとともに、所定のリスクを取り続けながら、長期的なリターンの積み上げを目指してまいります。
GCIエンダウメントファンドの骨子は、リスク管理を最優先した「長期分散」投資をシステマティックに継続することです。インフレ的な環境でグローバル経済の成長から果実を期待できる株式と、市場のボラティリティを収益源のひとつとして債券に代替し得るヘッジファンドをポートフォリオの中核として、円ベースでのリスク管理を最優先し、安定的な成果を受益者のみなさまとともに目指してまいります。
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